キャリアラボ

キャリアに悩む帯同家族の味方 @indonesia

【10月コラム】~駐妻STORIES:Rieさん~

こんにちは!向です!
今月は「駐妻STORIES」シリーズです。

 

 

このシリーズは
様々な駐在夫・駐在妻の方に
帯同前から本帰国までの経験を 
インタビューさせて頂き、
その内容を皆様に
共有させて頂こうという企画です!

 

海外という未知の世界での生活を前に
生活のことからキャリアのことまで 
不安や悩みは尽きないと思います。 
そんな悩めるプレ駐妻・駐夫の方々には 
帯同生活の様子を知って頂き、
本当に帯同するのがいいのか...という 
判断材料に活用して頂いたり、

 

既に帯同生活をスタートされている 
駐在夫・駐在妻の方々には
帯同中に取り組む活動の
参考にして頂いたり、

 

本帰国後の復職の様々な形を知って頂き、
復職の形の選択肢を増やして頂いたり、
復職の不安を小さくしていただけたらと 
思っております!  

 

ご自分のご経験を快く共有して下さった
駐妻OG・駐夫OBの方の広い心と
お忙しい時間を割いて
インタビューに 答えて下さった
駐妻OG・駐夫OBの方の ボランティア精神に
感謝して記事を読んで頂ければと思います♪

 

今回引き受けてくださったのはRieさんです♪

 

 

Rieさん
2001年~2005年にジャカルタ、2008年~2018年にニューデリー、2018年~再びジャカルタで帯同生活中。帯同前は3年間事務職として働いたのち、ご主人の国内転勤により退職。その後進学塾でパートで英語講師を務めるなどした後に海外での生活をスタートさせる。
 

帯同期間中のお仕事の状態はどうでしたか?


海外駐在が決まる前に国内転勤があり、その時に退職しました。
別居は考えていなかったため、その選択をしました。

 

帯同してきたばかりの頃はどんな感情でしたか?
何か悩んだことはありましたか?


生活の中で外国語を使って過ごす毎日が留学しているようで、新鮮でとても楽しかったです。
ただ子どもがいなかったこともあり、時間に融通が利くので、望まない役割を強いられることもありました。
自由なことばかりではなく、ストレスに感じることもありました。

 

その悩みはどのように解決しましたか?


望まないことは断るようにしていました。
引き受けなければならない場合は、
期間を決めて引き受けるようにしていました。
自分で期間を決めることで、自分で選択して取り組んでいる感覚が生まれて意力の向上に繋がっていました。

 

帯同期間中はどんな活動をされていましたか?


【活動1】<ニューデリー時代>

21名の子どもが住む夫婦経営の孤児院の支援を行っていました。
きっかけは友人と音楽隊を結成して学校を回っていたことでした。
その活動中にその孤児院と出会い、支援を開始しました。
孤児院にいる子どもたちは、出かけることが少なく、狭い世界で生活しています。
そんな彼らに孤児院内で様々な学びができるように活動しました。
例えば伝統舞踊のダンサーやマジシャンを呼んで子どもたちに文化体験を提供しました。自分も書道やピアノを教えるなどして、
一般家庭の子が当たり前に経験することを
孤児院の子どもたちも経験できるように
支援していました。

ただあるとき、孤児院を経営していた夫婦に不幸があり、複数の問題が発生しました。
そのうちの1つが資金問題、他には政府の方針で男女が1つの孤児院で過ごすことができなくなってしまったことでした。
日本企業にスポンサーについてもらうなどして、問題を1つ1つ解決していきました。

この経験を通して、困難に直面しても粘り強く解決まで取り組む姿勢を身につけることができました。
また、孤児院の子どもたちに子どもらしい思い出を作るお手伝いができたことは、
とても嬉しかったです。

 

【活動2】<ニューデリー時代>

NPO法人が運営する歴史ある日本語学校で夜の講義の先生をしていました。
週2回を2年間続けました。

その日本語学校は日本から教師を呼んでいましたが、それでも人手が足りず、
友人からの誘いで教師としての活動を開始しました。

1クラスに30名程度がいて、子どもから大人までが同じクラスで学んでしました。

授業計画が正確に決まっていたので、
授業に穴をあけないように責任感を持って担当していました。

言うことをきかない生徒もいましたが、おかげで大勢を引っ張っていくための気力と体力を培うことができました。

 

【活動3】<ジャカルタ時代>

2度目のジャカルタ駐在では、最初の半年を英検1級の勉強に利用し、資格を取得しました。

日本に戻った時に活かせる資格を取得しておきたかったので取り組みました。

英検1級は国際的な知識が必要になるため、日々ニュースを確認するなどしました。おかげで視野を広げることができました。

また、それまでは多くの時間を人・地域のために費やしていたので、一度自己投資のために時間を有効活用できたのは良い経験でした。

 

【活動4】<ジャカルタ時代>

Rachel Houseの活動資金のためにファンドレイザー担当として現在に至るまで活動しています。

前の担当者が本帰国になるタイミングで、
知り合いから紹介を受けて引き受けることになりました。

ニューデリー時代の活動とは異なり、
資金調達が主な役割なので、新たにチャレンジすることが多く、やりがいがあります。

日本人向けだけでなく、各国のコミュニティー、企業とのやり取りもあり、
翻訳や資料作成のスキルとスピードが身に着きました。

パンデミック中の活動においても学びがありました。

パンデミック前はバザーに参加するなどして活動していたものが、パンデミック中は全て中断され、資金集めが困難になりました。

しかし、その時の状況に合わせて、
オンラインで完結する形式に変えたり、
バザーの規模を小規模に変えるなどして
対応しました。

パンデミックを通して、その時々の状況に合わせてよりよい方法を探りながら進めていく力が身に着いたと思います。

 

【活動5】<ジャカルタ時代>

Indonesian Heritage Societyの主にtextile study groupに参加しています。

インドネシアのテキスタイルに興味があるのと、英語を使う環境に身を置きながら他国の方々と学びたいと思ったのが参加理由です。
活動としてはテーマを選び、それに沿って調べを進めて、最後に英語で発表します。

大変なこともありますが、自分に負荷をかけることで、知識が身に着くだけでなく、発表のスキルが向上するなど、自分の成長に繋がっていると思います。

 

仕事を辞めて帯同された方々は特にだと思いますが、帯同してすぐは自分の存在意義を見失ったり、目標を失って何をやればいいのかわからなくなる方が多いと思います。そんな状態の方々に向けたアドバイスはありますか?


うんと成長したいなら自分に負荷をかけて頑張り続けることが重要だと思います。

私は両親から十分な学びの機会を与えてもらったにも関わらず、働いていないことに常に罪悪感を抱いています。

ですので、働けないのであれば
自分のスキルを地域の困っている人たちに活かすことが自分の役割だと思っています。

そういった思いを抱きながら10年以上活動してきて、チャレンジ精神が育まれ、問題処理能力が上がり、視野が広がりました。

この10年の経験が多面的な自己の強化につながっていると思います。

これは平和な生活に浸ることなく、
自分に負荷をかけ続けてきた結果だと思います。

皆さんもやりたいことが明確であるのならば、そこにとことん取り組んでみたらいいと思います。

もし明確でないのなら、興味を惹かれるものに真剣に取り組めば、自然とやりがいが生まれてくると思います。

 

生活を充実させるためにどんな意識を持ち、どう行動されていましたか?


私は英語学習を多面的に続けることを意識しながら生活しています。
それは今後またどこに生活の拠点が移るかわかりませんが、行った先で自分のスキルを活かす準備のためです。

その意識を持ちつつ、地域に貢献する活動を通して経験値をあげていきたいと思いながら過ごしています。

 

帯同期間中のご経験で今に活きていると思うものはありますか?


全ての経験が今に活きていると思います。
特に整っていない環境下であっても、自分が実現したいことを実現させる力が身に着いてきていると思います。

 

帯同を経験して得たものは何ですか?


広い視野を得ることができたと思います。
母国でない環境に加えて、様々な国籍の方と触れ合う機会があるので、視野を広く持つことができるようになったと思います。

 

帯同を経験して失ったものは何ですか?


両親とともに過ごす時間です。
長い間海外に住んでいるので、確保が難しいと感じています。

 

帯同前後でどんな価値観の変化がありましたか?


帯同中に様々な困難を経験したことで、
人生においては強さと余裕を持った心構えが大切であると気付くことができました。

 

帯同期間前・または現在帯同中の駐妻・駐夫の方にアドバイスをお願いします。


どこにいても、なりたい自分を諦めないで努力し続けることが自分を幸せにできる一つの方法だと思います。

 

 

Rieさんへのインタビュー内容はここまでです!皆さんいかがだったでしょうか?

無償の愛とはこのことなのだと気付かせてくれるほど、見返りを求めずに困っている人たちのために尽くされて来られたRieさん。

本当に素晴らしいですよね!

なかなかご自分の活動を人に話すことをされてこなかったそうですが、
Rieさんの活動は駐妻・駐夫として過ごされている皆さんにきっといい影響を与えてくれるだろうと思い、今回協力していただきました!

インタビューの中に出てきたように、
Rieさんがここまで頑張る根底には、両親が十分な教育を施してくれたにも関わらず、働いていないことに対する罪悪感があるそうです。
そんな罪悪感を抱いていた状態から
困っている人たちのために奔走するようになったきっかけの1つがRieさんのご主人の言葉だったようです。

この言葉が素敵で私は大好きなのですが、
「お金は僕が十分に稼いでいるから、あなたは無理にお金を稼ごうとしなくてもいいんだよ。その代わりにあなたは愛を稼ぎなよ」

......

素敵な言葉ではないでしょうか...?

このご主人の言葉もあって、今のRieさんの活動があるそうです。

Rieさんのご主人は拝見したことがあるだけで、お話はしたことがありません。

でもこの言葉だけで人柄がわかりますよね。

そしてその人柄通り、Rieさんの活動にもとても協力的で、会社ぐるみで協力されてる様子でした。

二人三脚で協力されている様子が素晴らしいなと思います!

Rieさんのように...は難しいかもしれませんが、皆さんも自分に何ができるのか今一度考えてみてはいかがでしょうか?

キャリアラボは、皆さんのやりたい!気持ちを応援します!

ぜひ何かにチャレンジしたい!という方はご連絡くださいね♪

さて、素晴らしい活動をされているRieさんと一緒に活動するのは大変恐縮なのですが、
今後もキャリアラボはRachel Houseとして活動されているRieさんとコラボしていく予定です!

ぜひRachel Houseとキャリアラボの動向をチェックしてみてくださいね~♪

最後まで読んで下さりありがとうございました!